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映画「花束みたいな恋をした」あらすじと感想※ネタバレ注意

こんにちは、みつはです。

映画「花束みたいな恋をした」のあらすじと感想をお伝えします。
※ネタバレを含みますのでご理解ください。

また、記事の最後で「花束みたいな恋をした」を
無料で見る方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

映画「花束みたいな恋をした」を見て考えさせられるのは

「理想」を「現実」にしていくか
「現実」を「理想」にしていくか

これにつきます。
何を大切に、どんな価値観で、どんな価値観の人と、一緒の時と空間を過ごすか。

とても考えさせられる、そして感慨深い映画です。

切ないよ、恋は、、、。

主人公の麦くんと絹ちゃんは
音楽・映画・小説・マンガ・ゲームなどが好きなので
2人が使う、言葉のちょいすだったり、劇中に出てくる作品名も見どころです。

それでは、映画「花束みたいな恋をした」の世界へ♪

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映画「花束みたいな恋をした」作品情報

出典:東京テアトル公式チャンネル 映画『花束みたいな恋をした』140秒予告【2021年1月29日(金)公開】

日本公開 ◆
2021年1月29日

◆ 動画配信サービス ◆
U-NEXT

脚本
坂元裕二
「東京ラブストーリー」(1991)、「Mother」(2010)、「最高の離婚」(2013)、「Woman」(2013)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(2016)、「カルテット」(2017)、「anone」(2018)多くの連続ドラマを手掛けてきた脚本家。
2020年の東京を舞台に、今を生きるすべての人へ贈るため書き下ろした映画。

監督
土井裕泰
「いま、会いにゆきます」(2004)、「ハナミズキ」(2010)、「映画 ビリギャル」(2015)など多くの大ヒット映画を送り出して来た監督。

※ドラマ「カルテット」で坂元裕二氏と土井監督が組んで以来、映画では初タッグ。

制作陣
「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」「舟を編む」などのを手掛けた制作陣

◆ キャスト ◆
菅田将暉・有村架純 ダブル主演
清原果耶、細田佳央太、韓英恵、中崎敏、小久保寿人、瀧内公美、森優作、古川琴音、篠原悠伸、八木アリサ、押井守、Awesome City Club PORIN、佐藤寛太、岡部たかし、オダギリジョー、戸田恵子、岩松了、小林薫

映画「花束みたいな恋をした」あらすじ※ネタバレ注意

注意
ココから先は、がっつりと映画の内容をレビューしています。ストーリーの内容を知りたくない方は、この先の閲覧はご遠慮いただき、本編をご覧いただくことをおすすめします。
>>>「花束みたいな恋をした」本編はコチラ

2015年「出会い」

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

八谷絹(有村架純)はちやきぬ 21歳 大学生

映画や小説が大好きな女子大生の絹ちゃん。
そんな彼女は「麺と女子大生」というラーメンブログを運営し1日1500PVを達成し密かに喜びをかみしめていた。

ラーメンを食べ終わり、てんじゅくねずみワンマンライブまでの時間をつぶすため表参道をふらついていると過去に1回デートしたことがある男性と出くわす。

その男性と焼き肉に行く絹ちゃん。
新しいセーターをおろした日に焼き肉屋に連れて来られる、今回もそうだったし、余裕あっていいかも!って思う男は、だいたいこっちを見下しているだけで過去と同じように良い気分にはなれない。

その男性は結局別の女性と街へ繰り出していき、気がつけば、でんじゅくねずみのライブを見逃し、終電も逃す。やむを得ずマンガ喫茶で一夜を明かす。

最悪な夜、最低な朝帰り

そんな最悪なことが起こると、決まって思い出すようにしていることがある

それは、2014年のサッカーワールドカップ準決勝
開催国ブラジルが、ドイツに7点入れられて負けたこと

あれよりはマシ、あれよりは全然幸せ!と思い生きていた
今は唯一の楽しみであるミイラ展のことだけ考えよう
これ以上何も望むまい

そんなことを考えている、麦くんと出会う前の絹ちゃん

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

山音麦(菅田将暉)やまねむぎ 21歳 大学生

じゃんけんのルールが理解できない
石がはさみにかつ、はさみが紙に勝つ、そこまではわかる
紙が石に勝つ、紙は石で普通に破れますよ
人類はそんな矛盾に満ちたルールをなぜ当たりまえのように受け入れてきたのか

人生は不条理だ。
なんてことを考えている麦くん。

今年一番笑ったことは
家賃5万8千円の郵便受けに入っている3億2千万円の分譲マンションのチラシ

そんな麦くんがシュールで好きだ。

最近の彼は何をするにもやる気がなく、燃え尽き症候群になっていた。
その理由はgoogleのストリートビューに自分が写っていることに人生最大の喜びのピークを迎えたからだ。

友達に言いふらし
おごりまくり
夢のような日々を過ごした

あれ以上の興奮がこの先僕におこるのだろうか

そんなこんなでやる調子が悪く気のない日々を送っていたら
てんじゅくねずみのライブを忘れて落ち込む

地上のすべてを諦めたら人はいつか空を飛べると誰か言った
そろそろ飛べるんじゃないかな~

なんてことを思う、絹ちゃんと出会う前の麦くん

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

彼らは東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会う

絹ちゃんは人数合わせで呼ばれた合コン
麦くんは少し想いを寄せていたウナイさんに誘われたカラオケ

の帰りで、何でこんなところに来てしまったのだろう。と、お互いに落胆していた。

絹ちゃんと麦くんは、なぜか同じく終電を逃した社会人カップルとカフェへ行くことになる。
そこで神、押井守(おしいまもる)を麦くんが発見する。

しかし、社会人カップルは「だれそれ?」というレベル
横で絹ちゃんは、おしいまもるに内心大興奮中

帰り道、彼女は礼儀として彼に一言伝えておくべきかと思い
「おしいまもる居ましたね」と麦くんの後を追い、話しが盛り上がる

そう、2人を繋げたきっかけは【おしいまもる】だった

終電を逃した2人は居酒屋へ
そこで靴が一緒のことに気がつく

好きな言葉で自己紹介をする絹「替え玉無料です」
それに合わせて返す麦「バールのようなもの」

ハイボールで乾杯

共通点で盛り上がる
イヤホンのからまり
本、作家、映画の半券をしおりにする
ルミネのてんじゅくねずみのライブ

こんなにも共通点が多い人間がこの世に存在するなんて
そこで麦くんはてんじゅくねずみのライブのチケットを見ながら言う


「もし行ってたら会ってたかもしれませんね」


「でも、もし行ってたら今日は会ってなかったかもしれないですね」


「そしたらこのチケットは今日ここで会うためのチケットだったってことですね」

2人の間に初めて照れのような変な空気が流れる

いい雰囲気が流れ始めた矢先に
小悪魔的な存在のウナイさんが居酒屋に表れる

麦ちゃんは「そうゆうことか、お邪魔しました」と言わんばかりに居酒屋を出て行ってしまう
ウナイさんに惑わされそうになったが、麦くんは絹ちゃんを追っかけた

2人はそのあと、カラオケ屋さんに見える、カラオケに行き
お互いの好きな歌を一緒に歌う

帰り道、お互いの好きな小説や歌を話しながら
じゃんけんで疑問に思っていたことを麦ちゃんが話し、僕と同じことを考えている人がいることに感動する麦。彼女も、彼が電車に乗っていた。を、揺られていた。と表現したことに感動する絹。

2人は麦くんの家へ向かう

麦くんの本棚がわたしの本棚と一緒と感動し
全部で3時間21分あるガスタンクの映画を見る
やきおにぎり2こ食べて

朝が来る

別れ際に、ミイラ展に行く約束をする

2人は物語の始まりをかみしめて、浸っていた

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

それから2人は何度もデートを重ねる
デートの帰りは、決まってファミレスに寄る

ドリンクバーを頼んで
好きなことを話していたら、あっという間くる終電の時間
告白しないまま時が流れていった
ただの友達の説?でお互い不安になる

麦くんが好きなガスタンク巡りをすることになった日
お互いに、終電まで告白しようと決めていた

そして、いつものファミレスへ

終電まで残り2時間
ファミレスのお姉さんが歌うラブソングを聴いて、告白の純度を高める
イヤホンのLとRを分け合って聴く

しかし邪魔が入る
隣のおじさんに、レコーディングエンジニアのミキシング技術について語られる
(ここでイヤホンのLとRの意味の大切を知る)

来たる、終電の時間

注文ミスでテーブルに届いたチョコレートパフェを2人は食べることにした
チョコレートパフェ越しのお互いの姿をムービーで撮る


「はちやさん、ぼくと付き合ってくれませんか」


「はい、ぜひ」

ついに、2人の交際がスタートする

その帰り道「こんな人はイヤだ」ばなしをしながら帰る
信号がなかなか変わらなかったので

手をつないでキスをする


「こういうコミュニケーションは頻繁にしたい方です」
(印象に残るセリフ)

押しボタン式の信号に気がつかず
すっと赤のままだった

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

それから2人はずっと一緒にいた
3日間ずっと一緒に居て幸せな日々を送る
4日目、2人ともバイトがあるので一旦お家に戻る

そんな幸せ絶頂期。
絹ちゃんに悲しいお知らせが、、

以前から読んでいた【恋愛生存率】というブログの作者のめいさんが自殺した

絹ちゃんにとって、めいさんは話しかけてくれている。
そうお思える存在で、恋愛の始まりは、終わりの始まりということを教えてくれた存在であった。

出会いはいつも常に別れを内在し
恋愛はパーティーのようにいつか終わる

2人でデートにきた、海のシーンでこのことが語られる
麦くんとの「今」この時が、ふたりのパーティーが、今最高の盛り上がりの中で始まったというだけだと絹は思う。

それを手放したくないと思ったのか
麦くんが突然いなくなったことに
「勝手にいなくならないでよ!」と怒ってしまう

麦くんは、終わりが来るなんてことを1ミリも思っていないので
「ごめんね」とヘラヘラと謝る

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

家に帰り、海での写真を見るふたり。

ここで絹は麦に、写真に映っている花の名前を聞かれるが教えなかった。

女の子に花の名前を教わると、
男の子はその花を見るたびにその女の子のことを思い出しちゃう。
めいさんがそう言っていたからだ。

ちなみにここで見た花は《マリーゴールド》
マリーゴールドの花言葉は、嫉妬・絶望・悲しみ・健康・生命・真心

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

同じ年、2015年の夏、絹は寝る間もおしんで就活に励んでいた
だが、日々の圧迫面接で心やられ、駅で泣いてしまう

電話越しで、それに気がついた麦は絹ちゃんを迎えに行く
家に帰って彼は言う

「その面接官は、今村夏子さんのピクニック読んでも何も感じない人だよ、面接なんかもうやめてココ住んじゃえば?一緒に暮らそうよ!」

これが2人の同棲生活の始まりだった

部屋は京王調布駅から徒歩30分
バルコニー広くて、玉川が見える部屋

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

年老いた夫婦が営むパン屋さんのやきそばパンがお気に入り
2人で食べながら、笑って家へ帰る

(この幸せを現状維持するのは難しいよね、、けど最高に幸せ!)

そんな新生活がスタート

麦くんはWEBサイトで1カット1000円でイラストを描く仕事
絹ちゃんはアイスクリーム屋さんでバイト

バイト終わりは待ち合わせして、家までの30分が、ふたりにとってかけがえのない時間だった

クリスマスプレゼントはお互いにイヤホンを渡す
ベットで【宝石の国】読んでめっちゃ泣いたり
2015年の年の終わりに猫を拾って飼うことにしたり

幸せの絶頂を過ごした2015年だった。

2016年「変化」

猫の名前はマロンになった。
※猫に名前をつけるということは最も尊いことの1つだという麦くんのセリフが好き

春になり、ふたりは大学を卒業、そろってフリーターになった

この頃から、時の流れを感じることが続き
今までのように、好きなことを、好きな時に楽しむ!だけではいかなくなっていた

出典:YOUTUBE東京テアトル公式チャンネル『花束みたいな恋をした』本編映像【2人だけの新生活編】

麦の仕事が1カット千円だったのが、3カット千円になったり
絹の親に「会社に勤めなさい」と言われたり
麦の親父に「長岡の花火のことだけ考えろ」と言われて、「でも、絵を描きたいんだ!」と伝えると、それなら5万円の仕送りは長岡の花火に寄付金にまわす!と言われてしまったり

「理想」のままではダメだと悟る、むぎくん
「理想」を追い求めたい、きぬちゃん

2人の価値観が、ここでズレ始める

WEBでの仕事がなくなり、いよいよ「現実」に向き合うことを決める麦くんは就活、就職をすることを決意する。働きながら絵も描ける!とこの頃は、絵を描き続けることに前向きだった。

やりたくないことをやる麦くんに
絹ちゃんは違和感を感じるが黙って見守ることにする。

2016年夏、麦くんは就活

シンゴジラが公開されても
深海誠が突如、ポスト宮崎駿になっても
渋谷パルコが閉店しても
#ゴールデンカムイの8巻が出ても

彼らの就活は続いた
現実こそが普通なんだとしたら、普通になるのも、受け入れるのも難しい

2016年12月、簿記2級を取った絹ちゃんの就職が先にきまった
麦くんはというと、まだ就活が続いていた

2017年「沈黙」

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

1月から絹ちゃんは就職先のデンタルクリニックの受付で働き始める
その同僚とコリドー街へ繰り出していた最中、麦くんから「内定が決まった!」と電話がくる

就職先はネット通販専門の物流関係、新しい会社だけど17時に終わるから絵がかける!
これでもうずっと絹ちゃんと一緒にいられる!
絹ちゃんと出会って2年、楽しいことしかなかった
それを、これからさきも、ずっと続ける

【ぼくの人生の目標は、絹ちゃんとの現状維持です】

と、ベランダで、ふたりで幸せそうに話すのだった

就職が決まったことが、麦くんにとっては、絹ちゃんとずっと一緒に居るための手段のうちのひとつだったんだよね。ここが本当に愛しくて切ない。

ここからすれ違い生活が始まる

スイッチとゼルダは買ったけど忙しくて全然できない
営業部に配属されて20時を過ぎることもある
最初のうちは仕方ないらしい。というが果たして本当だろうか。

無邪気さがあった、麦くんの見た目が、どんどん社会人の姿にになっていく

絹ちゃんから持ち掛けられる、昔の友人の話はそっちのけ
絵も全然描いていない
わたしの星の舞台を見に行く、行けないとかでケンカ
本は積読(茄子の輝は車の中へ置き去りに)

この時の2人は、完全にあの頃のふたりではない。
それを表すかのように、靴はもうスニーカーではない。
玄関には、違う素材、違う形、違う用途を果たす、革靴とパンプスが並んでいた。

完全にすれ違いな生活
会話もない
休日のやりたいことがバラバラ
本の趣味は小説からビジネス書へ

「現実:会社で働く」を「理想:結婚」にするために頑張る麦くん

いつまで学生気分でいるんだろ?
このままじゃ生きていけないよ大人になれよ
ずっと2人でいたいって思ってないのかな?

だけど、届かない、分かり合えない、ふたりの交わらない気持ち。それを表現した、3か月セックスしてないのに、結婚の話をベットでするシーンが、印象的だった。

2018年「確信」

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

#ゴールデンカムイが13巻まで出ていたころ
ふたりは一緒に趣味の時間を過ごすことはなくなっていた
お互いの時間を邪魔しないように、同じ部屋でお互いにイヤホンをつけて、別のことをして過ごす

この頃、彼の仕事はとても忙しく、トラブル続いていた。
その日は特に大きなトラブルに巻き込まれていた彼。

そんな中、彼女から一通のLINEが届く
「パン屋が閉店しちゃった(._.)」

そんなこと、今どうでもいいよ!と腹が立ち
駅前のパン屋で買えばいいじゃん!と冷たい返信をする

生きることの責任を果たそうと、現実と向き合い、必死に働いていた麦くん
だけど周りには絹ちゃんはじめ、責任を果たそうとする人なんていない

麦くんは限界だった
パズドラをすることしか「やる気」が出なくなっていた

その頃絹ちゃんは、知り合いの先輩が経営しているイベント会社へ転職することを考えていた。
机の上に置いてあった会社パンフレットをたまたま見つけた麦くん。
ココで初めて、転職の話を知る。

転職理由は絹ちゃんらしかった

好きなことを仕事にしたい
好きなことを活かしたい

現実を見ろ!と前々から思っていた彼は

そんなのただの遊びじゃん。仕事なめてるよ。
せっかく資格とって始めた仕事をほおりだすんだ

と、冷たく酷いことを口にする。

生活をするためだから大変じゃない!
先のことを考えて頑張ってきた
ずっと一緒に居たいからやりたくないこともやってきた
麦くんがこんな風になっちゃうの分かるし、とてもやるせない気持ちにさせられた

「好きなことをやって暮らしていきたい」という気持ちは変わらない絹
そんな彼女に麦くんは

「じゃあ、結婚しよ」
「おれが働くから、絹ちゃんは働かなくていいよ。家で好きなことしてればいいじゃん」

と、最低なプロポーズをしてしまう。

「想像と違ったな~」と悲しむ絹ちゃん

お互いに謝る2人
何事もなかったかのようにお茶を飲んだ

それから何日か経った頃、麦くんの先輩が亡くなった(絹ちゃんも知っている先輩)

その夜は一晩中先輩の話をしたかったけど、絹ちゃんは早くに寝てしまった
なので、ゲームして、散歩して、泣いたら眠くなったので麦くんも寝た

蓋を開けてみると、彼と同じような気持ちで悲しめなかった
だから寄り添ってあげることができなかった

そのことを謝ろうとすると、彼は話を遮るように「いってきます。」と家を出てしまった
お互いに〈どうでもよくなった〉瞬間である

話したいことって
話したいときに、聞いてほしい相手にするもので
そうだった人が、そうじゃなくなる時ってあるよね、、、
しかも1度そう思ってしまったら、中々前のようには思えなくなる
人って、ずっと同じではいられないから、
受け止めて一緒にいるか、去るか、どっちかなのかな~と答えを探したシーンだった。

そんな冷めきったふたりだったが、ある夜、数か月ぶりに体を寄せ合う
ことが終わったあと、夜明け、ベランダで2人、別れを決意するかのように外の景色を眺めた

2019年「別れ」

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

友達の結婚式に来ていた、絹と麦

そこでふたりは、お互いの参列している友人に言う
「この結婚式が終わったら、別れようと思っている」
「最後だからこそ、最後だから、笑顔で別れたい」

出会った時、好きなことがほとんど同じで意気投合したふたり
〈別れ〉についての想い、選ぶ時は、お互いの意思が久しぶりに同じになった瞬間だった

別れ話をする前に観覧車に乗った

麦くんは、人生1度も観覧車に乗ったことがない
ミイラ展は、正直引いてたと
劇場版ガスタンクは、眠かった

4年一緒にいても知らないこともある
初めて打ち明けることもある

何も気にせず、笑顔で話しているふたりがとても懐かしく、安心するシーンだった

カラオケに行って
最後、ファミレスに寄る
思い出の席は埋まっていた、、、

結婚式の写真を振り返りながら
楽しかったねと、そして

「話そうかと。」別れ話を始める

麦くんはなかなか言い出せない
別の話にもっていこうとしたり、明日でもいいよねなんて言ったり
そんな絹ちゃんは「別れよう」とは口にせず、今後のことを淡々と話し出す

家・マロン・家賃・光熱費などなど
4年、ありがとう。と、、

すると「おれ、別れたくない、結婚しよう」と泣きながら言う麦くん
首を横に振る絹ちゃん

現実を見る彼は
戻ってもいいと思う、恋愛感情なくなったって、うまくやってる夫婦はたくさんいるよって
僕たちならうまくやっていけるよって言う

理想を見る彼女は
もうふたりの関係が冷めきっているのに
ハードル下げるの?人生こんなもんなのかな?でやっていくの?と言う

そんな話をしているふたりの前に
かつて彼らの指定席であった場所に1組のカップルがやってくる

まるで出会った日の麦くんと絹ちゃんを、まる映したようなふたりだった
そのカップルを見て、会話を聞いて、涙が止まらないふたり

堪え切れず、絹ちゃんは外へ飛び出す
麦くんは彼女を追いかけて、そっと抱きしめた
お互い抱き合って泣いた

この時、ふたりは何を思っていたのだろう
想像するには難しい
4年という、ふたりだけにしか分からない気持ち
聞いてみたいと思ったシーンだった

別れたあと、部屋を出るまで3か月一緒に暮らす
この期間に、数年ぶりにお互いの本音・近況を話す
いい時間が流れていた

※マロンはじゃんけん勝負で麦くんが親権を獲得した

2020年「再会」

カフェでイヤホンのLとRで音楽を聴くカップルがいた
少し離れた席で、そのカップルのイヤホンの使い方を見て「あれは間違っている」と彼女に話す男性客と、彼氏に話す女性客がいた

見ていられなくなった彼と彼女は「あのカップルに正しい使い方を教えてあげようかな」と席を立つ

3歩近づいたところでお互いに顔を見合わせる

麦くんと絹ちゃんは、そのカップルに論することをやめて
それぞれの彼女、彼氏が待つ席へ静かに戻る

それぞれのカップルはカフェを出て、反対方向に歩いていく
お互い振り返らずに、手だけ振った

その夜、ふたりは、あの頃の自分たちのことを振り返り
何ともいえない優しい気持ちと時間に包まれていた

麦くんが思い出のやきそばパンのお店ってまだあるのかな?
と調べてみると

googleストリートビューに麦くんと絹ちゃんが、、、

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映画「花束みたいな恋をした」感想

出典:映画『花束みたいな恋をした』公式サイトより

久しぶりを夜を共にして、ベランダに出る2人。
お互い心の中で「終わり」を悟ったシーン。印象的でしたね、、。

2人は別れなくてはいけなかったのか。
最高の2人であることには間違いないのに、あの時の彼らは、2人の理想と現実の葛藤が強く、このままじゃダメだ、、という想いが「別れる」ということを選んだのだろう。

タイミング・フィーリング・ハプニング
全てが完璧に出会った2人。完璧な2人でも価値観のズレ・違いは必ず存在していて、その溝が大きくなればなるほど埋められなくなるし、埋めようとするには結構なパワーが必要になる。そのパワーという名の労力・努力は、相当な「愛」がないとできない。みんな自分のことで精一杯だから。

今までとは違う人を目の前にしたり、会話していると
本人は気がついていないけれど、言葉を受け取る側としては

「もう、この人は変わってしまった」
「言ってることが理解できない」
「また、嫌味なことを言われた」

普通に、いつも通りに会話をしているだけなのに、こんな風に思ってしまうことが増える。

麦くんと、絹ちゃんは、この違和感を埋める大きな「愛」が残っていなかったために、その溝を埋めるパワーを生み出すことができなかったのだろうと感じた。

2人の価値観のズレはどこで・何で生まれたんだろう?と考察すると
「花束みたいな恋をした」で印象的なこの写真が、社会人になってからのお互いの価値観の行く先を表しているように感じた。

出典:YOUTUBE東京テアトル公式チャンネル『花束みたいな恋をした』本編映像【2人だけの新生活編】

現実 → 麦くん(トイレットペーパーを持つ)
理想(夢)→ 絹ちゃん(花束を持つ)

自分の好きなことを、好きな時に、好きなだけやってきた麦くんと、絹ちゃん。

そんな2人だったが、大学を卒業して、そうはいっていられなくなった時から、2人の価値観のズレが大きくなり、お互い理解をすることが難しくなっていった。これが社会人になる。いつまでも子供のままじゃダメだ。と誰しもが感じたこと・聞いたこと・言われたことがあるのではないか。

社会人になってから

麦くんは「現実」「責任」「好きじゃないけど、やらなきゃいけないこと」

絹ちゃんは「理想」「夢」「好きじゃないことは、やらない」

同じ考え・趣味だった2人が、真逆の考えになっていくのが明らかだった。

いつまでも現実を見ない絹ちゃんを
やりたくないことをやっている麦くんを

理解できない。そんな相手に話しても理解されないから無駄で、話す気力も、聞く気力もなくなっていく。そんなことあるよな~と、切ない気持ちでいっぱいになった。終わりが近づいている合図であり、どちらかが労力を使って努力をして改善しよう!と重い腰をあげない限り永遠に改善されない。

麦くんと、絹ちゃんは、当たり障りない関係を続ける努力はできたが、本質部分を改善させることはなかった。

でもなんだか切ないのは、麦ちゃんとずっと一緒にいるために、麦くんが最後の最後まで「現実」をみていたところ(いい意味で)

・好きなことを今は諦めて現実をみて働きたくもない会社で働く
・「じゃぁ結婚しよ、家で好きなことしてればいいじゃん!オレが働くから!」
・お互い好きな気持ちは無くなったけど、そういう家族の方が多いから、僕たちは絶対に幸せになれる

麦くんの「現実」の先にある「理想・夢」が
絹ちゃんの「理想・夢」の先にある「現実」が

別れ話をする最後の最後まで、交わることがなく、本当に切なかった。

完璧なんてないのに。
最高のパーティーがずっと続くわけないのに。
出会うタイミングがもう少し遅ければ結ばれていたかもしれない。

そんなことを思ってしまう。

ただ、2020年にカフェで再開した後、2人でいた頃の思い出をお互いの家で夜な夜な振り返る。
「楽しかったな~」と。

その「楽しかった」という最高の過去のカタチが
最高の2人のカタチ。でいいのかな~。とも思ったり。

恋って難しい。
けど、たくさんの色・香り・出来事が詰まっていて、最高に美しい
その美しさを保つには、努力と工夫が必要

そのバランスが最高にマッチしているときを
「花束みたいな恋」と呼ぶのかな。なんて感じました。

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まとめ

映画の内容をがっつりレビューしましたが
いかがだったでしょうか。

ストーリーの内容、麦くんと絹ちゃんの、宝物のような4年間
菅田将暉さんと有村架純さんが織りなす世界観

見て損をすることは絶対にない作品になっています。
1人でも多くの人に見てもらい、あなたの人生で感じるものを感じてほしいです。

コロナ前の価値観で見たら、現実を生きる麦くん派が多いかもしれないけど
コロナ後の価値観で見ると、理想を生きる絹ちゃん派が多いかもしれないな~

など、恋愛だけでなく、様々な深い考えを与えてくれる大好きな映画です。

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